名古屋帯(織り)
鉱山の中に、複雑な色模様のものがある。
中でも、ピンク、紅、紫を帯びた石は美しく、心惹かれ魅力的だ。
何万年もの歳月、どのように造られたのかと、胸が弾む。
自然に色付けされた色。どうしてこうも心の中に入り込んでくるのだろうか。
美しい石を目の前にし、染め、織り上げた作品です。
宮崎涼子さんより
落ち着いた大人の紫。
葡萄(えびぞめ)色から浅紫色への紫のグラデーションがとても素敵ですね。
丁寧な糸創りと、緻密でいておおらかな織味、
そして、LiDi織という刺繍のような編み込み技法で創り上げる新進の作家、宮崎涼子さんの織名古屋帯です。
豊かな感性、そして、本場結城紬の中でも、地機にこだわり品質の良さでは随一と折り紙付きの縞屋に嫁ぎ、身に染みこんだ糸味の良さをお感じいただけることでしょう。
自然を敬い共に活きる。
そんなアジアの懐の深さを感じませんか。
京都市立芸術大学 卒業
同大学院 修士課程 卒業
大学在学中、マレーシアボルネオ島のイバン族の村で生活し、イバン族祭事用の布「Pua Kumbu」を修得。その後も東南アジアを中心に布を研究、創作。
■九寸織名古屋帯(輝輝) 宮崎涼子・作
●品切れ