訪問着

当代きっての縞師、現代の名工でらっしゃる浅野栄一さんが染める縞の江戸小紋は格別です。
その中でも訪問着として染めて下さる作品は本当に極く僅か。
この度は、裾暈かし段に染め上げた極上の訪問着をご紹介いたします。
とても美しい縞、そして絶妙なこのグラデーション。
魅入ってしまいますね。
縞は譜立割、一寸に23本の縞を通した二つ割りという精緻な縞です。
この精緻な縞を訪問着として、お袖と着物の裾には、グレイがかった藍白色から消炭色への絶妙なバランスの六色段を染め分けて縞を付けてしまうのだから、僭越ながらも素晴らしいとしか申し上げようがございませんね。
訪問着の地色はグレイがかった胡桃色、嵯峨鼠色が近しいでしょうか。
グレイがかったベージュは、モダンなお色。
お顔にも馴染む華やかなベージュ色でまた、帯も選ばず、合わせやすいお色なのです。
縞の手付けの江戸小紋はどのように染められるか、
また、伊勢型がいかに貴重なのか、
それらのバックグラウンドのご説明をしなくとも、良いものにはオーラが違いますね。
手付けの縞の得も言われぬドレープ感や陰影、柔らかい表情に、伝統工芸の粋をお感じいただけることでしょう。
伊勢型紙は消耗品でもございますから、やがて染められなくなる時が参ります。
貴重な故・児玉博氏の型に、当代きっての縞師、浅野榮一さんが染めた格別な訪問着。
訪問着でありながらも仰々しくなくお召しいただけることも、嬉しいですね。
盛装のパーティへ、茶会へ、そして気軽なプライベートのお出かけに。
帯を変え、様々なシーンにどうぞ。
■ 江戸小紋訪問着(裾暈かし段)竺仙 ※江戸小紋八掛付き
染め:現代の名工 浅野榮一(平成20年黄綬褒章受章)
伊勢型:人間国宝 故・児玉博氏
※お値段は、お問い合わせ下さい。