袋帯
特選でご紹介する袋帯はいずれも抜群の存在感を誇りますが、それは何故か。
材料、デザイン、織人、すべてが一流だから「妥協」がないのだと、弊店は考えます。
意匠の選定や紋図作成、糸選び、そして職工等の数多の工程に携わる名も無き熟練の職人の矜持が詰まった作品だから、なのではないでしょうか。
素敵な袋帯をご紹介できる機会に恵まれました。
桃山慶長時代の衣装「霞取に桐、藤、梅」の衣装を基に創作された袋帯です。
エネルギッシュで開放的な空気に満ち溢れ、染織の文化が花開いた桃山時代。
それは唐織が花開いた時代であり、この袋帯も唐織にて織り上げられました。
金、銀、プラチナ等で、袋帯全体を贅沢に、量感豊かに織り上げられた菊と桐の文様、そして、お太鼓や前腹部分には色彩豊かな藤花を織り上げた逸品です。
最高の材料で、最高の職人が織り上げた手織りの袋帯。
作品をお願いして、織り上がるまで約一年。
そして、本作品を織り上げて下さった職人さんは引退。最後の一点となりました。
他の職人さんが尻込みするような難解な意匠図も迷う事無く多数の色を織り分け、軽やかに織り上げて行かれる天賦の才に恵まれた方でした。
あらゆる盛装のお着物にどうぞ。
■袋帯(菊桐藤花文/プラチナ箔)
※お値段は、お問い合わせください。