色の染め変え・柄のお直し
和箪笥の中に染まっていない白生地の反物が。
そんなご経験ございませんか?
今ではあまり考えられない事ですが、かつては、白生地の反物を先に求め、後で染めや仕立てをするという買い方も普通だったのだそう。
そして、そのまま染められる事もなく、箪笥の中でひっそりと静かに出番を待っている反物たち。
M様からご相談いただきましたのもそんな反物たちの一つです。
お母様がお求めになった品なので、出来れば活躍の道を開いてあげたい。
ただ、柄ゆきがご自身では選ばないであろうものでしたので、鮮やかなターコイズブルーの綺麗色にお染めして、裏地や何かと合わせる為の布として、ご活用いただくことになりました。
色が少し変色している白生地は、染める前に「練り」という精錬加工を施し、白さを戻すとともにシミも出来る限り抜きます。
染めはたき染め(浸染)で。
引き染めに比べ、手軽で安価な点が特徴です。
綺麗なターコイズブルーに染め上がりました♪
かなり昔のシミなのでどれだけ取れるか懸念されましたが、目立たなくなりましたね。
M様の元で活用される日が楽しみです♪
シミ抜きや洗い張り加工は、単純なように思われがちですが、業者によりかなり差が出てまいります。
更に、色染めは、センスの問題も加わり、より複雑ですね。
弊店では、1点1点心を込めて加工させていただいております。