こんにちは。
いつもお世話になっております。
すずめでございます。
今週25日(土)から27日(月)まで、店舗にて開催させていただく「無地を誂える」。
染め上がりの反物ももちろんご用意してございますが、基本は、様々な白生地の中から最適の一枚を選び、お好きな色に染め、お客様だけのオリジナルな色無地をご用意させて頂く、そのような会でございます。
この誂え染めは何もこの会期中に限ったことではなく、平素から店頭及びウェブにて承っているのですが、ご依頼頂くお客様と弊店とのやりとりになってしまいますので、店内に白生地を陳列し、ご覧頂ける機会を設けています。
色を選ぶのは難しく、白生地を選ぶのも難しい。
なので、染めてある反物を求めるのが分かりやすいし安心。
これが大方の皆様のご感想だとは思うのです。
染め上がり品でお気に入ったお品があれば一番ですよね。
しかし、染め上がり品では手に入れることが出来ない「色」があることもまた事実。
個性的な色はいわずもがなで、 透明感ある発色も誂えならでは、という側面がございますね。
白生地の柄自体、様々な模様からお選びいただけますからどなた様とも一緒にならない、オリジナルな一枚が出来上がります。
単純なようですが、染めの仕事は難しく、奥が深い。
仮に同じ色を染めたとしても、染めの度に多少なりとも色がずれるので、そのブレが好みの方向へ向くかどうかをご調整出来るかどうか。
また、色に対する感覚や感性も人によって異なりますから、その見極めも大切です。
結構、手間暇かかるものなのです。
そして、お届けまでに時間もかかります。
かように、ドキドキしますけど染め上がりまで楽しみですよ♪
いつかは…、と思われている方も、是非この機会に、御手にとってご覧になってくださいませ。
さて、ではいつくか白生地をご紹介してまいります。
まず始めの画像は、一反を23色のバリエーションで染めた弊店別染めの色見本反物です。
各色60cmの長さがございますので、お顔映りを充分ご確認いただけ、小さな見本裂から色を決める、あの難しさはなくなりますね。
で、この生地がとても発色が良いのです♪
経が駒撚りの羽二重、緯糸には御召緯を使った生地で、発色が抜群の上、シワにもなり難いすぐれモノ。
この艶感こそ、”地味なお色でもくすまない”レフ版効果を生むのです。(笑)
続いての画像は、両面染めの無地。両面違うお色を染めて、チラ見せ効果を。
お単衣にお勧めです。
こちらは、伊と幸さんの最高級ブランド「又昔」。
当然乍ら、染め付きが良いので深みがあり、気品のあるお色に染まります。
お値段は少々お高めなので、大切なお席にお召し頂く紋付きとしてご用命頂く事が多い生地です。
向かって右がお単衣向きの縦しぼが特徴の楊柳生地。
流水の地紋柄ですから、染めるだけで地紋が浮き出て、ステキなお単衣着に。
中央と左は小付の地紋柄の白生地です。
共に唐草系の地紋で季節や帯を選ばず、柔らかい雰囲気に。重宝にお使いいただけますね。
お洒落系の白生地です。
向かって右は大きな花更紗で、中央は飛び柄、そして左は糸菊です。
いずれも洒落着向きの柄ゆきで、素適な小紋が出来ますね。
コートにもよさそう♪
向かって右は、桜の花びらがひらひらと舞う白生地。
中央は小桜地紋で、向かって左は菱に牡丹の正倉院柄。
正倉院柄は格高く、桜地紋は優しく染め上げて。
鳳凰と七宝繋ぎの地紋です。有栖川文様等の動物柄や割り付け文様も人気の高い地紋です。
染め上がり品もご用意しています。
ニュアンストーンに染め上げた名物裂の地紋柄。
八掛付きです。
誂え染めは実はとてもリーズナブルでもあるのです。
白生地のお値段は48,000円(税抜)から各種ご用意しておりますので、
染め代とお仕立代を含めても15万円(税抜)未満で上質の無地をお手元に。
良い生地&良い色に染まった無地のお着物はとても綺麗で品良いですよね。
皆様のご来店を心よりお待ち申し上げます。
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