夏・単衣時期向けの帯として、
毎年楽しみなのが染めの川勝さんの無双の染帯。
今回ご紹介いたしますのは、
弊店向けに別色でオーダーしました「楓に観世水」の無双の帯。
観世水を描いた下生地に、楓を描いた薄手の上生地を重ね仕立てることにより、水面に映る楓の景色が完成するのですが、楓と共にご覧いただきたいのは帯色の美しさなのです。
白群色に染めた下生地に、
淡い柳色の上生地がふんわりとヴェールのように重なり得られる帯色がなんとも表現し難い透明感で、綺麗だなあと眺めています。
上生地は暈しで染め上げ、お太鼓と前腹に重なる部分は色を染めず下帯の白群色が柔らかく覗くように。
金箔散らしの梔子色と銀箔散らしの鈍色の楓が観世水に流れる様が涼しげですね。
初夏へと向かう今の季節
小さく並んだ蚊絣が愛おしい
白に黒の蚊絣柄の本塩沢に合わせてみました。
お単衣の定番、本塩沢。
肌にまとわりつかない肌心地、そのシャリ感は心地よく、時代を経て受け継がれ愛される織物には、やはり確かな理由がございます。
特に、本品のような蚊絣柄は、
伝統工芸の技も楽しみつつ、遠目では薄いグレイ色の無地感覚に映りますから着こなしの幅も拡がりますね。
綺麗色の帯で爽やかに、季節の巡りを味わいたいですね。
姫路城では、風に揺れる柳の枝がきらきらとお堀の水面に反射して、新緑が眩しい季節を迎えています。
この度のコーディネートは、
弊店オフィシャルサイトに掲載いたしました。
是非覗いてみてくださいませ。
☆オフィシャルサイト
『旬のお勧めコーディネート』
■本塩沢の蚊絣に無双の染帯(楓に観世水)で涼やかに
https://www.erishin.co.jp/osusume_/33018.html
☆それぞれ、オンラインショップにも掲載しました。
https://www.erishin.com/