AIの進化は進み、ヒトとの区別も付かなくなるかも、またその必要もなくなるかもと思えるこの頃、
つくづくと、弊店周りの着物の世界はスローでのんびりゆったりしているなと思います。
「周りの」と断りを入れたのは、デジタル印刷等の新しい技術や新素材等、新たな提案を積極的に進めるところもあり、それも素晴らしいなと拝見しつつ、
私共としては、それとは対極にあるような人の手の素晴らしさを大切に、職人さん&問屋さん&作家さんと共に染織の素晴らしさをお伝え出来たら最高だなと思うのです。
特に、名も知られることもない職人さん方のひたむきさ、無骨にコツコツと布を 染め 織る 職人さん方の手仕事の良さや味わいをお客様にご紹介するのは、私共の最も重要なミッションととらえています。
今回、オフィシャルサイト『旬のお勧めコーディネート』で掲載いたしました、こちらの小紋(立涌/薄墨濃淡に白藍の段彩)、この小紋も職人仕事の良き品です。
小紋に触れて即感じる生地のクオリティ、そこに経験値を積んだ職人の染め仕事の重みが加わって得られる「素敵さ」を、身に纏いお感じいただけることを、願っています。
そんな職人仕事の小紋に、湯本エリ子先生の染帯(大山れんげ)をコーディネート。
湯本先生の素晴らしさは皆知るところでございますね。
とっても綺麗な大山れんげ。
春がだんだん深まって、街から野山へと初夏にかけて開花を進めてまいりますが、ここで気になるのは、花の帯の着用時期のご判断。
実際、よくいただくご質問でもございます。
お気になるのであれば、開花に合わせ、毎年のお楽しみになさったらと思いますし、そうでなければ、お印として、季節を問わず楽しんでいただいてもよろしいのでは。
特に湯本先生のように、作家の世界観でアレンジされた花であれば、そんなに心配なさることもなく、季節を長くお楽しみいただけるように思います。
コーディネートは、当オフィシャルサイト『旬のお勧めコーディネート』でご紹介しています。
帯締め&帯揚げは、二通りのコーディネートをご用意いたしましたので、帯締めと帯揚げによる印象の違いにも、着目していただけますと嬉しいです。