手描きBATIKに使われるチャンチン。
この細い先から蝋(ロウ)が出て生地を伏せてゆきます。
ロウ伏せしていないところが染まるということになります。
ロウ伏せした後→染料に付け→ロウを溶かし→ロウを伏せ→染料に付け… を何回も繰り返してやっとバティックの作品が出来上がります。
写真右側が、先日の金魚柄の帯等を染めたインドネシアのバティック作家Aririが使いこなす0番手のチャンチン。
蝋の出てくる穴が小さすぎて近くで見ても分からない位です。
柄の小さなドットや線の細さはここから生まれます。
5番~0番まであるチャンチンのうち0番手は、使いこなせる職人が少ないため通常の道具屋さんには並ばないとか。
また、白場の中にある筆で書いたような線は、ロウとロウの隙間に染料が入り染まったライン、それが全通になっているなんて、驚きの技術と手間が掛かっています。
(※金魚の帯はご売約済み)