兵庫県 T様 part2
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思い出はプライスレス。
特にお着物や帯には、お求めになった時の想いや記憶が強く宿るように思います。
お品と共にその想いも受け継ぎ、譲って下さった方にも喜んでいただきたい。
いつもお世話になっておりますT様もそのような想いで弊店に着物を託してくださいました。
お着物は割付地紋のグレイ色の紬です。
八掛にも着物と共系のシックなグレイが付いていて、傷みも無いため、そのまま使えます。
ただ、残念ながら、袖丈や裄等が短かった為、洗い張りをし、胴裏をお取替えし、T様のご寸法でお仕立て直しさせていただきました。
時を経た着物や帯を、素敵にお召しいただく秘訣は、現在のお品とのミックスコーディネート。
帯締め、帯揚げの更新のみでも素適ですし、着物ならば帯、帯ならば着物を今のお品になさると素敵でございますよね。
この度、T様はルバース・ミヤヒラ吟子さんの織名古屋帯を合わせ、帯締め、帯揚げもモダンカラーで年末の華やぎをコーディネートなさいました。
とてもステキでございますね!
お着物も帯も共に濃色ですが、決してお地味ではございません。
濃紫色の帯締めと青みを帯びた濃紅色の帯揚げが効いていて、モダンさ抜群。
そして、ルバースさんの帯はさすがの美しさでございますね。
お色の発色の素晴らしさは遠目からでも分かり、その美しい佇まいは存在感抜群。
当たり前ですが、良い品は良いのです。
T様、素適なお姿をご披露いただきまして、誠に有り難うございました。
お母さまもきっとお喜び下さることと存じます。