毎回とても可愛いお着物姿をご披露いただくKちゃん、
この度は、今年(2012年)の春の襲名披露のお会、そして、町屋での踊りの会のお写真をご披露いただきました。
まず一枚目は、襲名披露のお会の折に、舞台袖でおめくりをなさった時のお衣装です。
鮮やかなブルーがとても綺麗、よくお似合いです。
このお着物、M様と弊店が付けた名前は「ドレス着物」。(*^_^*)
アールヌーヴォー調の洋花が大胆に織り出された白生地をエメラルドブルーに染めた着物、種類別にいうところの「色無地」なのですが、色無地と呼ぶとなんか違う…、でしょう?。はい、「ドレス着物」なのです。
当初は御背やお袖に花紋を入れようなどと計画していたのですが、紋は入れずドレス感覚で参りましょう、と路線変更、アールヌーヴォーの地紋の美しさを活かすべく、金銀のラインを入れてゴージャスに、付下げのように加工いたしました。
地紋と重ならないよう、全ての箇所でそれぞれ型取りをした後、熟練の職人が描き、陰影を付けた線であり面ですから、出来映えが違う。
また、その違いを見分けていただける目をお持ちのM様ですから、仕事をお褒めいただき、職人さん達もやり甲斐があろうというもの。職人冥利に尽きますね。
合わせた袋帯は、帯地の組織が面白い狂言丸を織りだしたお品です。
元は名古屋帯だったものを、別誂えで袋帯として織っていただきました。
そして、コーディネートを決める最後のピースの帯締め、帯揚げ。
赤だと平凡だからそれ以外で、とのオーダーのもとご準備させていただいた紐、画像ではお分かり難いのですが、綾竹の七色帯締めです。紫色が効いていますね。
伊達衿と帯揚げには、レモンイエロ-をお選びいただき、爽やかさと若々しさをプラスなさいました。
こだわりの着物にはこだわりの帯締め、帯揚げを合わせてこそいっそう素敵になれる、そのお手本のようなコーディネート。
髪飾りは、いつものお店で別途オーダーなさったお品と伺いましたが、合わせて誂えていただいたのかと思う位にぴったりでした。
実は長襦袢もとっても綺麗なんですけど、お見せ出来ないのが残念です。
沢山のお祝いのお花の前でピースサインのKちゃん、可愛かったです。
流派のご一同の皆々様、襲名披露のご盛会、誠にお目出度うございました。
そして二枚目以降は、十三詣りでお召しいただきました一式です。
姫路の町屋「しょうあん」で踊られた時のお写真です。
町屋ですから照明もほの暗く、しかしかえってそれがセピアのように綺麗でした。
Kちゃん達がお扇子を広げた様子は、京都の舞妓さんのようですね。
それぞれお母様の想いの詰まったお衣装を纏って、可愛いこと、可愛いこと。
主宰なさる先生も鼻高々でございましょうね。
さて、着付けや御髪結いは、もちろん全てM様です。
この度も完璧なお仕事ぶり、お見事でした!