着物や和の文化をこよなく愛するM様は、染織への造詣も深く、良きもの、素晴らしきものをすっきり見抜く目をお持ちです。
そして、そのコーディネートも、ご自分を活かしたセンス溢れる着こなしで、いつも勉強させていただいているのですが、この度は「季節限定バージョン」をお披露目頂きました!
一枚目は、黒地の紬縮緬に雪の結晶柄の染帯です。
真っ白にクリアな水色&グリーンの雪の結晶、冴えた新雪をイメージいたしませんか?
柄は切りビロードで表現されていますので、少しモコモコした質感がまた、とっても楽しい染帯なのです。
一目でお気にいって頂けましたこの染帯に合わせるにはこれしか無いでしょう、という事でお選び頂いたのが、黒地の紬縮緬の着物です。
さて、着物の柄、ご覧いただけますでしょうか、可愛い雪だるまや雪原を駈ける元気な犬、そう、冬の情景を織りだした紬なのです。
「可愛い、けど、思いっきり季節限定?!」
そうなのです、お召し頂く時期は短いかもしれませんが、これぞ着物の楽しさ、着物好き冥利に尽きる組合せ。
ご主人様から、クリスマスにプレゼントしていただき、無事M家にお輿入れいたしました。羨ましいですね!
お出かけ前にお立ち寄りいただきました時のスナップです。
ややピンクがかった半衿でお顔周りを明るくして、帯締めも、少しパールの入ったピンク系の帯締めを合わされたのだとか。とてもお似合いですね。
さて、二枚目は、ご主人様のお母様から譲られたという梅柄の羽織を見せていただいた時にお撮りした写真です。
お着物は、弊店でお求めいただきました正倉院葡萄唐草文の色無地を合わせていただいておりました。灰桜色のグレイッシュな色が、羽織の梅のお色ととても良く調和しておりますね。
「年が明けると、梅が着たくなるでしょう?」
ハイ、そうですよね、分かります!
大胆に梅を市松に取り分け、肩と裾に配したとてもお洒落な羽織ですね。義理のお母様も着物がとてもお好きだったのだとか。お嫁さんに着てもらえて、きっと喜ばれている事だと存じます。
ところで、M様が被ってらっしゃる毛糸の帽子。
自転車乗りのM様は、冬場には防寒のお帽子は必須アイテムなのだそうですが、余りにもそのお帽子姿がキュートだったので、"すずめ"がリクエストして、店内でも被っていただいたのです。
こんなに毛糸の帽子が着物とあうなんて、凄い!
でもこの着こなしは誰にでも真似の出来るものではないですね。いつもニコニコと笑顔で、お気遣いも人一倍のM様のお人柄のなせる技かなあ、などと思っています。