兵庫県 T様
※画像クリックで拡大します。
T様のお孫様が、今年成人式を迎えられました。おめでとうございます。
深い赤色の振袖がとても良くお似合いでらっしゃいますね。シンプルで、清楚な梅がとても綺麗です。帯締めと重ね衿の鶸色がアクセントです。
振袖や袋帯はもちろんの事、小物の全てに渡って、お祖母様、お母様、そしてお嬢様が吟味された品々ばかりですが、特にこの振袖は、白生地の選定から始めたお誂え品ですので、思い入れもひとしおですね。
お嬢様とお祖母様の想いが込められています。
「お誂え」とはどのように、と申しますと、まず大体のご希望のイメージをお聞きする事から始まります。
何か羽織って頂いてもよろしいですし、また雑誌などをご参考にされてもよいと思います。
T様は、当店展示会にご来場の折、何点か振袖を羽織って頂き、イメージを固めました。お祖母様、お嬢様共に日本画を描かれますので、お迷いも無く、打ち合わせもスムーズです。
初めは、金の部分を壺垂れ柄でご提案させていただきましたが、後にすっきりとした斜め取りとなりました。
白生地はお祖母様が選ばれました。
案を元に、職人が白生地を着物の形にしたものに、青花で下絵をお描きし、それを羽織って頂いて、柄付けや挿し色などご相談致しました。
いくつかの打ち合わせを重ね、そしてこの晴れの日を迎えたのです。