兵庫県 T様
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その季節や節句ならではの柄を、その時に締める、着る。
これは纏う方のお考え、楽しみ方次第で、着用時期はもっと自由にお考えいただければと感じますが、
あえて季節にこだわるのも、お着物の楽しみの一つでございますよね。
T様の、この泰山木の染帯もその一つ。
弊店で30年位前に、一目惚れして求めて下さった思い出の帯。
泰山木の名の通り、見事な花姿と芳香を持つお花です。
気になって花言葉を調べてみますと、「前途洋々」「真の輝き」「壮麗」など、希望に満ちた花言葉の数々。
改めて、素敵な染帯だなと拝見させていただきました。
ただ、泰山木は早くて5月後半から7月に咲く初夏の花。
年々暖かくなり、6月にはもう夏向けの帯を締める昨今、着用のタイミングの難しさを痛感なさっているそう。
でも、ということは、様々な花の花期時期も早まっている昨今、5月からの着用も早すぎはしないのでは?とご提案させていただきました。
T様、ご披露頂きまして、誠に有り難うございました。
ちなみに泰山木の染帯は、加賀の作家作品です。
色無地の梅鉢文は、加賀藩の御紋。
素敵です♪