御所解き、と言葉を並べただけで、女性らしさやエレガントな様子を想い浮かべませんか。
この度は、黒の塩瀬地に染めてもらった御所解きの名古屋帯を灰桜色の飛び柄小紋に合わせてご紹介いたします。
約6cmと大ぶりの丸菊花紋が白く染め抜かれた小紋です。
大きな丸紋ですから存在感がございますね。
お仕立てさせていただきますと、上前には(ご身長にもよりますが)衽を合わせ合計三つ位の丸紋が飛び飛びに並び、落ち着いた灰桜色地に白の丸紋が映えて綺麗です。
反物の状態では分かり難いかもしれませんが、着てこそ、その晴やかさが分かる着映えする小紋に、黒地の御所解きの染名古屋帯を合わせました。
白の丸菊紋と御所解きの白の糊糸目が互いに引き立て合い、また、帯の刺繍や友禅の彩色が更に綺麗に浮かび上がってくるようですね。
帯締め、帯揚げは同系色でまとめました。
帯締めは、久田余松・作の御岳組。締め心地が違います。
染めの小紋に染めの帯のたおやかさ。
御昼間のお出かけにも、ちょっとしたパーティにも是非どうぞ。