憧れのベネチアを帯に。

 

ゴンドラを漕ぐ陽気な船頭のカンツォーネが聞えてきそう。

そんなベネチアの風景を描いた染帯を、勝山さと子さんの絹雲織に合わせました。

袷着、単衣着、どちらでもどうぞ。

 

とても素敵な染名古屋帯ですよね。

帯は着物に比べ、より個性や好みが色濃く反映されるアイテムですが、この帯もまた然り。
絵を纏うようなのです。

 

偶然拝見したベネチアの染帯に一目惚れいたしまして、弊店好みに地色を変え、柄を描き足し、誂えていただいた染帯です。

 

染めの奥行きや深みも加わる手描き友禅ならではの描写力も腕の良い友禅職人がいらしてこそ。

楽しみながら染めたのだろうなと、弾む心が作品から伝わりますね。

 

 

着物は、勝山さと子さんの絹雲織。
小市松地紋が輝く灰白藍色の絹雲織です。

 

むっくりとした柔らかな風合いや艶感、優しいお色は、まさしく万能の一枚ですね。

どんな帯でも受け止めて、また、互いの良さを引き出してくれますから、シンプルで上質なワンピースやスーツのように、様々に着こなしをお楽しみいただけることでしょう。

 

帯揚げは、春から初夏へ向かう季節を意識した薄色のボーダー水玉を合わせました。

 

帯締めは、高麗平家納経経巻組、浅葱色が効いた作品です。

高麗平家納経経巻組は手に馴染み、とても締めやすい帯締めですし、案外合わせやすくもありますので、是非チャレンジなさってみてくださいませ。

 

 

着物は楽しいですね♪