頬に感じる空気がひんやり…
秋から冬に向かう季節は真綿紬に袖を通したくなりますね。
丁寧に織られた紬は、着物が呼吸するように空気の通りを調整しますから、冬は暖かく、暑い時には涼しくという特性があるものの、その柔らかく頬ずりしたくなる触り心地は、今からの季節に特に嬉しいですね。
網代柄の士乎路紬(しおじつむぎ)の触り心地も極上です。
ふわふわと軽く、それはまるで地機の本場結城紬のよう。
優しく身を包んでくれることでしょう。
そんな素敵な紬に合わせましたのは、唐草文に囲まれた鹿十字文の八寸名古屋帯。
柿渋で染められた赤城生紬地の帯地です。
十字文や前腹のコプト柄は、レリーフのような立体感が見事ですね。
鹿は相良刺繍、唐草文は厚みのある刺繍で現され、その周りには控えめな金がキラリと輝き、とっても綺麗。
鹿さんのこの優しい目元、可愛すぎます…。
丁寧に、手間暇をかけて創られたことが伝わる帯でございますね。
帯締めは綾竹三段鎧組で。この帯締め、お洒落着にもお勧めです。
帯揚げには縮緬を。秋が深まるとそろそろ縮緬地の出番です。
いよいよ正倉院展も始まります。
■ 着物:士乎路紬(しおじつむぎ/網代)
●品切れ
■ 帯:八寸織名古屋帯(鹿十字文・赤城生紬柿渋地)
●品切れ
■ 帯締め:帯締め 綾竹三段鎧組(涅色に金)
●品切れ
■ 帯揚げ:帯揚げ(絞り輪出し/亜麻色・縮緬)
●品切れ