その真綿の風合いに、いとおしさや温もりを感じる士乎路紬。
今回ご紹介いたします士乎路紬（しおじつむぎ）はニューバージョン、左右で柄が違う「片身替わり」。
小格子と縞の両柄をお楽しみいただける士乎路紬をご紹介いたしました。

 

クリームにオリーヴを垂らしたような蒸栗色の士乎路紬に合わせたのは、あらよっ、と宙返りする兎がとっても可愛い誉田屋源兵衛さんの鳥獣戯画の九寸織名古屋帯。
まるで古の金屏風のような擦れた風情の古式ゆかしき、ユーモラスな兎さんでございます。

 

こちらの片身替わりの士乎路紬は、家庭画報特選「きものSalon 2022-2023秋冬号」の誌面p.89 に、上戸彩さん着装にて、大人可愛く柔らかい着姿をご紹介いただきました。
綾さんのように、白に輪出しの帯揚げも可愛いですね。

 

弊店では、秋冬向けにと秋色シックにコーディネート。
お洒落で且つ珍しい高麗二枚組の帯締めで、クラス感を上げつつ、帯揚げはしっとりと山葵色のしけ引きで。

 

左右の身頃やお袖がそれぞれ違う、「片身替わり（片身違い）」。
何となく着こなしが難しそうだったり、粋なイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、今回ご紹介の片身替わりはそんなイメージとは全く違い、小格子と縞の両柄を、さらり何気なくお召しいただけることでしょう。

 

そして、来年の干支は卯。
兎のように跳ね上がり、明るい年になりますように。