この度は、夢訪庵さん尽くしコーディネートをご紹介いたします。

 

音楽好きには是非知っていただきたいフェルナンブーコ染めの着物に九寸の織名古屋帯の組み合わせ。
共に夢訪庵だからこその作品、組み合わせでございます。

 

お着物は、極く細い糸で織り上げられた紬ですから、とってもしなやか。
一見、無地の布面に映りますが、数多の筋が見え隠れし、時折、はっと心奪われる赤に出合うのですが、これがフェルナンブーコのなせる魅惑なのです。

 

フェルナンブーコって何？も含め、
『特選』の作品紹介「夢訪庵（桝蔵順彦）　余呉紬（フェルナンブーコ/浅蘇芳色）」にて詳しくご紹介しています。合わせてご覧になってくださいませ。

 

帯も夢訪庵さんならではの本斜子帯地。葡萄蔓に集う鳥を織り上げています。
可愛い鳥さんたちですが、この葡萄に鳥のモチーフは正倉院御物等でも拝見する古典柄、吉祥柄でもあるのです。
杢よろけに織り出した帯地の景色、優雅に舞う鳥の尾長…
天平の香りが漂うような、そんな大らかさを感じる帯でございますね。

 

本名古屋帯は、「きものSalon 2022年春夏号」の誌面で大島紬に合わせてご紹介いただきました。

 

和小物さくらさんのお洒落向け貝の口組できりりと締めつつ、
帯揚げは、着物からの繋がりで柔らかく中間色を。

 

シュリンクバッグ Petitを斜めがけして、
春ですもの、軽快にまいりましょう。