着物の愉しみの一つが色柄の取り合わせ。
洋服ではまずしないような色合わせや、柄on柄の組み合わせが決まった時は嬉しいですし、気持ちも弾みませんか。
この度は、弊店別誂え柄「網目」の士乎路紬に織名古屋帯を合わせ、古の絣柄のコンビでお届けいたします。
宝尽くしに代表されるような分かりやすい吉祥柄ではないものの、網目柄も縁起柄の一つです。
その地に生まれ育ち、異国の地の様子を知る術もなかった時代に於いては身近な風物から柄を作ることが一般的。
食べ物に恵まれますように、幸せが留まるようにと願いを込めた柄なのです。
文様の意を知らず幾何文柄として拝見していても、面白く、且つクラシックな香りを感じますね。
合わせた織名古屋帯の柄はインドネシア「バレンバン」の柄だそう。
そういわれてみれば、色遣いや柄のおおらかさがそうなのかしら、と思うのですが、網目の柄同様、更紗の意味やどこの地域なのかは知らなくてもステキなものは古今東西ステキだと思うのです。
着物の絣の緑、帯の緑、更に帯締めの山葵へと、少しずつお色目が違う緑を重ね、
着物の濃紺から帯締めの浅縹へと藍を重ね、
薄水浅葱色の帯揚げをクールに効かせて。
着物と帯の組み合わせは、ご年齢やお好み次第で正解はありません。
ご参考になさってくださいませ。
柄on柄の組み合わせ。
素朴な表情ながら、確かなお品通しの組み合わせですから高級感を感じるラグジュアリーな着姿です。
■着物:士乎路紬(しおじつむぎ/網目(木賊色)・弊店誂え)
●品切れ
※似寄り品等は、お問い合わせ下さい。
■帯:九寸織名古屋帯(パレンバン文) 洛風林
●品切れ
※お誂えご相談下さい。
■帯締め:ゆるぎ組/冠組・三色暈かし/薄雲鼠×浅縹×山葵色
●品切れ
■帯揚げ:無地(縮緬地/薄水浅葱色)
●品切れ