訪問着・付下の御誂え
弊店では常に何かしらのお誂えを承り、お客様とご相談させていただきながら、そのお客様だけのお着物や帯をお作りしています。
全てお任せいただくお客様もいらっしゃいますが、一つ一つの工程、生地を選び、下絵を確認し、お色を決めetc…と、過程をご一緒に確認し、楽しんでいただけることもまた、お時間やお手間は頂戴しますが、楽しく貴重な時間をお過ごしいただけるように感じております。
お誂えは新しくデザインから興すお誂えもございますが、雑誌などでご覧になったお品をお示しいただき、こういうのは作れない?とご相談いただくこともございます。
いつもお世話になっておりますI様のお誂えが動き出しましたのも、雑誌からでございました。
以前より、熨斗目暈かしの柔らかものが欲しいと仰っていたI様、
ただ、お色が決められず、思案していたところだったのですが、着物雑誌に掲載された熨斗目暈かしの訪問着をご覧になり、この色だわ♪と決定し、お誂えがスタートいたしました。
I様のご着用目的、お顔映りなどを吟味し、数種類の白生地をご用意し、まずは生地選びから始まります。この度は、四つ目菱の地紋をお選びになりました。
白生地が決まりますと、次は色の選定です。
熨斗目暈かしの地色は白茶系、肩からお袖にかけては濃いグリーン、そして、裾は紫系のお色で誂えていただきますので、I様のイメージやお好み、帯との合わせ易さを考慮し、それぞれ数色をご提案し、その中からI様にお選びいただきます。
どれを選ぼうか迷いますけど、楽しみでもありますね、とI様。
反物が染め上がりました。
お仕立て上がりました。
八掛は別生地でご用意し、表のお着物の暈かしに合わせ、お誂えいたしました。
I様の為にご調整いたしました熨斗目暈かしの絵羽のお着物が完成いたしました。
いつもご贔屓いただきまして誠に有難うございます。