お洒落紋・飾り紋の御誂え
いつもお世話になっているH様。
ネットショップ開設当時からお付き合いをさせていただいており、末永くのご贔屓に、心より感謝申し上げる店長とすずめでございます。
この度、芝崎さんの熨斗目紬が晴れてH家に旅立つこととなり、御背に洒落紋をご提案させていただきました。
「シックなグレイベースの紬に溶け込むようにさりげなく。」がご希望です。
さて、何をお洒落紋にあしらいましょう?
弊店では、オリジナルデザインで「お客様だけのお洒落紋」をご用意いたします。
H様らしく、且つ精緻な刺繍の技を楽しんでいただけるようなデザインをと、あれこれ候補を掲げた中、決まりましたのが「ネコとワイングラス」。
共にH様が大切になさっている取り合わせに決定です。
「ネコは後ろ向きで。」
まず店長がデザイン画を興し、H様にメールでお送りいたします。
H様からは、
その1.ボルドー用をブルゴーニュ用のワイングラスに(丸みを表現)
その2 ネコの背中のふくらみを微調整
以上2点の修正後の画像を再度お送りいただき、下絵は完成です!
訪問着に合わせて訪問着に合わせて
通常は、ご指示内容を元に弊店が画像修正するのですが、H様はご自身でささっと。ありがとうございます!
デザイン決定後は、大きさとお色の打ち合わせを入念に行います。
色目は、着物と同系色の単色に決定。
最終チェックは、着物に刺繍の糸を載せて。
出来上がりました。
訪問着に合わせて訪問着に合わせて目立たないですが、ネコの背やヒップ、ワイングラスにも刺繍でグラデーションが入っています。
背の地色に溶け込むようなグレイベース、目立たないようで、でも確実に主張していますね。
想い入れの深い着物になったのと同時に、皆様の楽しい会話の糸口にもなるのではないでしょうか。
※洒落紋は弊店でデザインし、お誂えさせていただいたものです。デザインのコピー、転用を固く禁じます。
家紋ではなく、お洒落の為にあしらうお洒落紋(花紋)のお誂え。
紋はとても小さい面積ながら、意外に目立つ場所でもございますし、古くは、背守として「魔除け」の意味合いも持つほどに大切に考えられた場所ですから、お洒落紋といえど、いえ、お洒落紋だからこそ、どんなデザインにしようか、どんなお色がいいのかetc、お洒落心が騒ぎますね。
弊店では、ご自身だけの「オリジナル洒落紋」をご用意いたします。 お客様の為だけに下絵を描き、配色を考え、刺繍の色糸も選び、熟練の職人が手刺繍で縫い上げる「小宇宙」。 打ち合わせしながら進めてまいりますので、お時間は頂戴いたしますが、出来上がりは格別です。