お洒落紋・飾り紋の御誂え
5月に着る着物として用意した藤の花の付下訪問着。
背にも同じ藤の花でお洒落紋を入れたいと思いました。
下絵は店長がフォトショップでデザインすることが多いのですが、この度の紋は、着物と同じ印象の藤花を入れたかったので、紙図案の下絵を早速興しました。
出来上がりました藤花のお洒落紋です。
藤の花は4色の紫系の色、葉は3色のグリーン系の糸を使って縫い分け、蔓は主に金糸で縫っています。数多ある刺繍糸の中から、この紋の為に選ばれた8色なのです。
尚、お洒落紋というと、丸に準じた形を想像なさる方も多いかもしれませんが、形は丸に限ったものではなく、デザインに応じて、変わってまいります。
例えば、船のお洒落紋だとしたら、やはり横が長くなってまいりますね。
※洒落紋は弊店でデザインし、誂えたものです。デザインのコピー、転用を固く禁じます。
家紋ではなく、お洒落の為にあしらうお洒落紋(花紋)のお誂え。
紋はとても小さい面積ながら、意外に目立つ場所でもございますし、古くは、背守として「魔除け」の意味合いも持つほどに大切に考えられた場所ですから、お洒落紋といえど、いえ、お洒落紋だからこそ、どんなデザインにしようか、どんなお色がいいのかetc、お洒落心が騒ぎますね。
弊店では、ご自身だけの「オリジナル洒落紋」をご用意いたします。 お客様の為だけに下絵を描き、配色を考え、刺繍の色糸も選び、熟練の職人が手刺繍で縫い上げる「小宇宙」。 打ち合わせしながら進めてまいりますので、お時間は頂戴いたしますが、出来上がりは格別です。