お宮詣りや七五三は、お子様の健やかなご成長を祝う、大切な節目の行事です。
その特別な日の為に、御誂えさせていただきました、
お宮詣り着、そして七五三のお衣装を、お客様ご了解の元、ご紹介させていただきます。
お子様用、特に男児用の市販品では、鷹や兜など定型の柄が殆どで、選べる選択肢も少ないですね。
染めの質や、下着も絹で、と考えると更に少なくなってしまいます。
ご満足いただけるお品をお届けするためには御誂えが最適だと弊店では考えます。
ご予算に応じてお作りいたしますので、お気軽にお申し付けくださいませ。
図案の元の長襦袢
お誂えは、この長襦袢から始まりました。 御主人様(お孫様にとってはお祖父様)のお気に入りのお襦袢で、このお襦袢を活かして誂えを、というご依頼です。松皮菱に場を取った、三番叟柄の素敵なお襦袢です。
下絵を作成
まず下絵を作成し、打ち合わせいたします。
御背の中心に三番叟を、両袖には松と寿を、裾には菱の柄をご提案いたしました。
白生地に下描き
下絵を元に、仮絵羽した白生地に青花で下描きいたします。生地には、市販品では用いない縮緬地を選びました。
染め上がり
染めや刺繍、各々専門の熟練職人の手を経て、完成いたしました。反物の状態です。
これからお仕立てにかかります。
お仕立て上がりました
お仕立てし、御誂えのお宮詣り着が完成いたしました。
ロイヤルブルーと黒を松皮菱取りにくっきり染め分けた地に、三番叟、松、寿、そして業平菱が見事に調和しています。
背の柄
背の三番叟は 描き匹田という技法です。お襦袢のイメージを大切に再現いたしました。これだけ綺麗に匹田を描ける職人はそうおりません。
右袖の柄
寿の文字を。
左袖の柄
お襦袢には無かった松の柄をお袖にお入れし、より寿ぐ気持を表現します。
裾の柄
お裾には、業平菱文様を、金駒刺繍を加え豪華に。
下着もお作りして
比翼袖を付けた下着もお作りいたします。「寿」柄が織り込まれた白生地です。
御納品
熨斗を掛け、御納品させていただきます。
すくすくとご成長されたM様のお孫様。
五才の七五三をお迎えになり、お宮参り着はお着物としてお仕立て直し、新たに、羽織、袴をお作りいただきました。
羽織は、お着物地と同じロイヤルブルー色の縮緬地でご用意し、柄はシンプルに、
というご意向で、友禅は使わず金彩仕上げで熨斗目段をお入れいたします。
そして、御誂えの元となったお襦袢は、羽織の裏地としてご提案いたしました。
大好きなお祖父ちゃま、そのお襦袢がお羽織の一部として新たに生まれ変わります。
「繰り廻し」は着物の醍醐味。形を変え、長く愛おしんでいただけますね。
七五三用男児羽織と袴の制作ご依頼
お仕立て上がった羽織です。
二柄の金彩横段を裾にお入れしたすっきりした中にも格式ある羽織です。
お着物同様に下絵をご用意し、御誂えさせていただきました。
素晴らしい羽織となりました
羽裏にはお襦袢を。
上質の絞りと描きが施された特別な羽裏となりました。
金彩加工
お裾の金彩段です。宝尽くしと紗綾の段をご提案いたしました。
金のお色は、光りすぎない中間的な金色を選んでいます。
羽織に合わせた袴ができました
袴もお誂えいただきました。
ロイヤルブルーの着物に合う、柄のお品を、とのリクエストでございましたので、帯地からお選びいただきました。羽織に合わせた宝尽くしの袴です。
お宮詣り着を七五三用に
お宮詣り着は、七五三のお着物用にと、身揚げ・肩揚げ・袖直し・紐直しをいたします。
比翼衿と比翼袖
お子様用には出来るだけ軽くを心掛けております。
比翼衿と比翼袖をお付けし、下着を簡略化する工夫も欠かせません。
お草履のお誂え
本格的な畳表草履台に、お選びいただきました花緒をおすげし、プチ紳士のお足元は完成いたします。
お客様だけの一揃え完成です
全て揃いました。
オリジナルの七五三の完成です。
御納品
熨斗を掛け、御納品させていただきます。
お客様からお写真をいただきました
お客様からご着用の御写真を戴きました。とっても格好いい!
ご挨拶もきまってますね。
お祖父ちゃまの思い出も御写真に。
ご家族皆様のの愛情が溢れています。
お帽子もステキ。いいね!