お洒落紋・飾り紋の御誂え
茶席では、いわば色無地はユニフォーム。
お洒落の為に装うものではないのですが、調和を図る色無地という制約の中にも、”ご自身らしさ”を楽しみたいものですね。
弊店では、夏用でしたら、駒絽以外にも様々な紋意匠の生地をご用意しておりまして、この度S様にお気に召していただきましたのは、花倉織地紋の夏無地です。
サイトでは、綺麗な水色にお染めした作品をご紹介しておりましたが、
S様にも「夏らしくて涼しげ、綺麗ですね。」とお褒めいただき、このお色でご用意させていただくことになりました。
背には家紋ではなく洒落紋を。
夏なので、季節に応じたお印を、とリクエストを頂戴し、いくつかの案、打ち合わせを経た後、扇揚羽蝶と波を組み合わせるデザインに決まりました。
波を丸文のようにあしらい、扇面を象った蝶が舞う、夏らしい扇揚羽蝶です。
カラーデザインにて色の方向性を打ち合わせいたします。
波も波頭毎に使い分け、蝶の羽も同様に、そして波の雫は銀色で。
お着物と同系配色でシンプルにまとめるものの、色糸を多色使い分け、縫って参ります。
縫い上がりました。
図案には無いですが、波頭に暈かしを追加し、グラデーションの仕上がりも美しい爽やかな波となりました。
夏等の透かしの入った生地は縫い難く難しいものなのですが、扇の骨の銀糸も緻密に縫い上げてくださって、いつもの事ながら、職人さんの技量にはただただ感謝するばかりです。
洒落紋の縫い上がりをご覧いただきお声を頂戴しました。
ご連絡ありがとうございます
すてき!すてき!!
思った通りの爽やかで風格のある仕上がりで、嬉しく存じます。
職人さんにもよろしくお伝えくださいませ。
ありがとうございました。
お仕立て上がりました。
御納品いたしました後のお声は、お客様のお声に掲載させていただきました。
S様、誠に有り難うございました。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
※洒落紋は弊店でデザインし、お誂えさせていただいたものです。デザインのコピー、転用を固く禁じます。
家紋ではなく、お洒落の為にあしらうお洒落紋(花紋)のお誂え。
紋はとても小さい面積ながら、意外に目立つ場所でもございますし、古くは、背守として「魔除け」の意味合いも持つほどに大切に考えられた場所ですから、お洒落紋といえど、いえ、お洒落紋だからこそ、どんなデザインにしようか、どんなお色がいいのかetc、お洒落心が騒ぎますね。
弊店では、ご自身だけの「オリジナル洒落紋」をご用意いたします。 お客様の為だけに下絵を描き、配色を考え、刺繍の色糸も選び、熟練の職人が手刺繍で縫い上げる「小宇宙」。 打ち合わせしながら進めてまいりますので、お時間は頂戴いたしますが、出来上がりは格別です。