着心地ご案内(着物・帯・羽織りもの)
つくづくと、「制作しようと思って良かった。織ってくれて良かった。」
と実感している縮木綿の「熨斗目柄」。
この縮木綿、本当に楽。で、着姿はエレガント。
カジュアルに寄りすぎないのが、本当に大助かりなのです。
私がこのレポートをしたためましたのは9月25日。
台風一過で青空が広がる姫路、朝の気温は19度。秋めいてまいりました。
半衿も塩瀬に変え、山吹色の八寸名古屋、胡桃色のゆるぎ組帯締め、帯揚げは七宝地紋を織り出した黄茶色と、秋色でまとめましたので、縮木綿は亜麻色×生成×茶鼠色のバージョンを選択。
麻の透け感や皺を木綿で補い、木綿の暑さや裾さばきは麻で補うという互いの長所を活かしつつ、程よい厚みもある生地質なので、高級感もあるのです。
単衣時期にお召しいただいて、はい、全く違和感がございません♪
お出かけしようと思ったら雨…。
そんな時は、選んだ帯とコモノ達はそのままで、お着物だけこの縮木綿に変えましょう。
きっと大丈夫。
この縮木綿、色々な帯を合わせていただけます。
お目汚しではございますが、7月中旬から9月にかけての着装姿、どうぞご参考になさってくださいませ。
こちらは、オンラインショップのページで着姿をご紹介している組み合わせ。
前腹は虫取り網、お太鼓は風に飛ぶ帽子柄の刺繍の九寸名古屋帯です。
夏休みを連想させるこの帯は8月に締めることが多いかも。野口さん謹製です。
帯締めは、和小物さくらさんの平唐組レース。
7月の暑ーい日に和食屋さんでお夕食を。
柄の無い真っ白の八寸名古屋帯を選び、全身を柄無しの四色の橫段でまとめてみました。
お醤油を飛ばさないようにと気をつけながら…。
帯は、ラオスとミャンマーの座繰り糸を使い、長野で織った吉野格子の八寸名古屋です。
生繭の糸なので、張りも艶も素晴らしく、お気に入りの一本です
9月の多ち花展にて。
多ち花さんの生紬帯「徴古貝に菊」を締めて。
帯締めは、和小物さくらさんの御嶽組です。
兎が可愛い三兎文の帯を締めて。
9月中旬なので、帯揚げも帯締めも茶系で、秋色をプラス。
この日は既に9月下旬。
夢訪庵の八寸名古屋帯に、胡桃色のゆるぎ組(by龍工房)を締めて。
こちらも9月の多ち花展です。
会では、三配色を日替わりで着用しておりました。帯はもちろん多ち花さん、菊の生紬帯です。
(尚、この帯の柄は、残念ながら追加受注を承れません。製造出来ない柄なのです…)
この気候だと10月も着られそう。
来年は4月末、ゴールデンウィーク位から楽しめそうですね。
暑い期間が長くなってきた今、単衣と夏の着物をどう快適に楽しむか。
ここ、ポイントだと思うのです。
絹は最高の素材ですが、単衣&夏時期は汗や雨が気になりますね。
お手入れにかかる時間やコストだって気になります。
とはいえ、天然繊維の快適さや肌への優しさは手放したくない。
そんな時に、どうぞこのお出かけ縮木綿をご選択に加えてみてくださいませ。
雨で諦めかけたお出かけも、着物を替えるだけで帯も小物もそのままで大丈夫。
濡れても汚れても何とかなると思えると安心です。
《 お洗濯について 》
楽回洗う必要はございません。多く汗をかいた時には、乾いたタオルと湿らせたタオルを2枚用意し、汗部分を挟むように、優しくトントンと乾いたタオルに汗を移して下さいね。
翌朝には乾いています。
皺が気になる時には、軽くアイロンを当ててもOK。もしくは、霧吹きで皺部分を湿らせて手で優しく伸ばすだけでも、翌朝には皺が伸びています。
取り扱いもとっても楽でございますよ。