着心地ご案内(帯締め・帯揚げ)
文様によってお祝いの気持ちを表明する、着物の表現力って本当に素晴らしいですね!
様々な吉祥柄で染められ、織り上げられた着物や帯を身に付けるのと同じように、寿ぎの心を託せる「帯締め」もあるのです。そんな素敵な紐を二本ご紹介いたします。
1本は、白のゆるぎの紐で、紅房が花咲くよう、そして、もう1本は、片側が紅の、まるで水引のような紐です。
紅房の紐は、正面から見たときには脇の紅房が目立たない、白のプレーンなゆるぎの紐ですから、「目立ちすぎたらどうしよう…」の心配はご無用、(^_^)、結びやすいのではないでしょうか。
着用画像は、吉野間道(玄冬)に梅の染め帯で、新年の歌舞伎見物に、
もう一枚は、付下と袋帯で、お初釜に伺った時の画像です。
改まった気持ちを表現する「白」は礼装感もあって、新春の行事に相応しいお色。ちらり覗く紅房も、控えめでいて確実にアイキャッチするお品ですから、お話に花も咲きます。
さて、もう1本の紅白の紐(紅白水引)。
白×赤の水引仕様の紅白の帯締めが、お祝いの気持ちを託したお姿でいらしたことが一目でホスト側に伝わりますので、とても効果的ですね。
いつもの着物姿をこの帯締めだけでお祝いの装いに変えてしまう華を持った帯締めなのです。
着用画像は、お単衣の時期に、薄藤色の根橋さんの竺仙江戸小紋に練り色の爪掻き綴帯を合わせ記念パーティに出席した時のもの。
茶会ゆきの着物がこの帯締め一つで晴れ着物に♪
また、訪問着に結んでらっしゃるお姿も拝見する機会がございますが、とても素適です。
写真映りも抜群で、アイコン的な存在です♪
たかが帯締め、されど帯締め、一本の紐にも寿ぎの気持ちを託すことが出来るのです。
ご進物にも是非お使いくださいませ。