着物・姫路えり新ブログ
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こちらで、弊店の日々のあれこれ、 お知らせ等々、いろいろと書き綴って参ります。
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焦茶色の菊池洋守八丈織に袋帯を

菊池洋守さんの”八丈織り/まるまなこ”に”大人の赤”の洒落袋帯

『旬のお勧めコーディネイト』の更新を続けておりますが、その中からピックアップ!

 

なんともいえないまろやかな艶感や陰影感が抜群の菊池洋守さんの"八丈織り/まるまなこ"。
今回は、その菊池さんの八丈織まるまなこに、齋藤織物謹製の正倉院鳥華文の袋帯を合わせてご紹介いたしました。

 

菊池洋守さんの作品は、一度お召しになると虜になってしまう程の質感が有りますね。
そのお着物に"大人の赤"の洒落袋帯、帯締めはこちらも質感高く、綾竹台遠州組でコーディネートしました。

 

【袷】焦茶色の菊池洋守八丈織に正倉院文様の袋帯を

 

焦茶色の菊池洋守八丈織に袋帯を

 

 

どうぞ、ご高覧下さい。

 

(店長)

姫路・着物 呉服えり新

えり新のこと part2 問屋さま

いつも有り難うございます。
すずめでございます。

さて、この日は明石縮で。

明石縮に絽九寸織名古屋帯
夏紬ですが透け感をさほど感じないので9月にも着ていますし、小千谷縮(つまり麻)ももちろん9月にも着ています。
お洒落着の場合は、ルールにとらわれることなく、ご自身が良い♪と思える着物でお過ごしいただければと思う今日この頃です。

 
9月のお召し物については、また別の機会にさせていただいて、

 

さて、この度は弊店が弊店である為に欠かせないパートナー、
仕入れ先「問屋さま」についても少し書かせていただこうかなと思っています。

 

前回「えり新のこと」というブログ記事の中で、えり新さんは何か得意ですか?

とご新規のお客様にお尋ね頂いた時のお返事として、
どの分野がというよりは、困った時はえり新さん、と仰っていただけるような呉服店が理想ですが、強いて申し上げると、お誂え「オリジナルの作品作り」が出来ることが特徴かもしれません、と書かせていただきました。

 

では、オリジナルを作る時どうするか。

 

友禅でご説明いたしますと、細分化された分業制なので、かなりざっくりした説明にはなりますが、
職人さん→悉皆さん(プロデューサーみたいなもの)→問屋さん、
のルートに大きく分けることが出来て、
この3つのいずれかにお願いすることになります。

 

昨今オリジナル制作に取り組むお店様が増えてまいりましたが、その多くは問屋さまにお願いする場合が多いようです。
弊店では、職人さんもしくは悉皆に頼むオリジナルも作っていて、ここの部分が他店様とは大きく違う特徴になるのです。

 

職人さんや悉皆にダイレクトに作品作りをお願いする場合は、経験や知識、ノウハウ、そしてリスクを取る度量が必要ですから、一朝一夕にはできないですし、単発は出来てもまず続きません。
先代から続く職人さんとの信頼関係あってこそで、弊店の大切な財産だと思っています。

 

これもご注文いただくお客様と受けて下さる職人さんあってのことですから、

いつも本当に有り難うございます!

 

と、
このような感じで書かせていただいたのですが、弊店が弊店である為にかかせない存在なのが問屋さまです。

 
このブログを見て下さっている問屋さまもいらっしゃるようなので、職人さんだけではなく問屋さまについても、私共がいつも感じていることをお伝えしたく、「えり新のこと part2♪」でございます。

 
自身で作品を作っているからこそ良く分かるのですが、作品創りは大変です。
とても時間がかかりますし、悩んでしまうと、ずーっとずーっと下絵と睨めっこで進みません。

 

なので、作品作りでは問屋さまにももちろんお世話になってます。
問屋さま主催の会に伺って、出来上がった作品を参考に模様を変えてもらったり、色柄を変えてもらったり、過去の作品を拝見しながら、ご意見を伺いながら作るほうがやりやすいものです。

 

従来の流れには乗らないような作品や、職人さんとコンタクトを取ったほうがよりよい作品に仕上がると考えた時にダイレクトな物作りにとりかかるのです。

 

問屋さまにもいろいろあって、流通に徹している問屋さまや、企画に注力なさっているところ、私共のような専門店と近しい関係にある物作りをする問屋さま、といろいろございますが、
いずれにしろ、やはり無くてはならない存在だと常日頃感じています。

 

織物のオリジナル製作では、特に問屋さまのお力なくしては出来ないかもしれません。
織物の多くは糸作りにも織りにもロットが関係しますし、間に問屋さまに入っていただいたほうがスムーズでベターです。

 

製造には製造の役割りがあり、
流通は流通、
そして我々小売店にも小売店しか出来ないことがきっとある。
問屋さまも弊店も、
お客様からご覧になって、必要よねと言っていただける存在でありますよう、ブラッシュアップしてゆかねばなりませんね。

 

ご贔屓いただけるお客様に心からの感謝と、
そして、作品を届けてくださる全ての皆様に感謝を申しあげます。

 

 

(すずめ)

 

色を楽しむ 久米島紬にカラフル石畳文名古屋帯

単衣向きに続き、袷のコーディネートも更新中♪

九月に入りすっかり秋めいてきました。

長期天気予報では、九月も残暑が厳しいということでしたが、空も澄み渡り気持ちの良い季節になりました。着物でのお出かけに良い気候ですね。

 

サイトでは、袷向きのコーディネートをご紹介しております。

 

 

現在発売中の「きものSalon」2017 秋冬号 130ページに掲載の弊店の士乎路紬(しおじ紬)と染帯のコーディネートを初め、五ツ四絣の本場大島紬に花織りの博多帯で、葡萄色のコーディネート、そして、カラフルな信州伊那紬の名古屋帯と久米島紬のコーディネートと、袷向きのコーディネートのご紹介を続けております。

 

色を楽しむ 久米島紬にカラフル石畳文名古屋帯

 

次回は、洛風林さんの八寸織名古屋帯でのコーディネートも予定しておりますので、どうぞ、お楽しみに!

 

(店長)

『晩夏単衣の会』終了いたしました。

実店舗にて28日までの『晩夏お単衣の会』終了いたしました。

 

お暑い中ご来店誠にありがとうございました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

着物えり新「晩夏お単衣の会」

晩夏 お単衣の会

いつも有り難うございます。
すずめでございます。
本日25日より28日まで開催させていただきます「晩夏お単衣の会」。
店内の様子を、どうぞご覧くださいませ。
最初の写真は、店内奥のディスプレイコーナーの様子です。

 

着物えり新「晩夏お単衣の会」
向かって右手前が、染めの名古屋帯。
おおぶりな寛文菊が鱗文様に裂取りされた染帯です。
古典柄ですが、今様の配色でアレンジするとぐっとモダンに。
青磁色の菊、お洒落ですよね。尺もあるので、どこを太鼓に出そうかと悩んでしまいます♪
衣桁には、向かって右から、琳派の秋草が染められた総柄の小紋。
小紋でお召しいただくもよし、羽織にもお勧めです。

 

中央は、本糊糸目友禅の付下、波に羊歯文。

そして一番左は、メロウグリーン地に七宝の飛び柄、あっさりとした附下です。
どちらもお単衣にも袷にも向きますので、単衣で楽しんで後で袷に、もしくはその逆に、と長い間お楽しみいただけますね。

 

手前の床にディスプレイしていますのは、ふくれ織の名古屋帯。
白地に練色のアールヌーボー柄ですので、着物の色柄選ばず合わせやすい一本に。

暑さを感じる単衣時期に重い袋帯の着用は気分的にもルックス的にも合いにくく、名古屋帯の出番が多くなりますね。

 

 

 

さて、続いてはウィンドウの展示です。

 

着物えり新「晩夏お単衣の会」

 

横から撮っていますので、分かり難くて申し訳ございません…。
ウィンドウのガラス越しでは、通りの車や人がガラスに映りこんでしまうので、日中は正面から撮れないらしいのです。

 

らしいのです。

そう、らしいのです。

 

写真撮影は、私ではなく店長もしくはbyスタッフで、
私が撮ると、何だろう、ちょっと残念な写真になるらしい(*^^*)ので…。

 

友禅で例えると、
同じ色で染めたとしても、生地と染めの質により、片方は、何だか物足りないフラットな感じで、もう片方は、深みもあって綺麗な色だなあとしみじみ感じる、のような感じでしょうか。

 

さて、話が脇に逸れましたが、

手前は、綺麗な空色の飛び柄の付下げ。
松葉を菱型の取り方にして重ねた景色の真糊友禅です。
真糊友禅のお着物は、ウェブ上でも綺麗なのですが、恐らく、実際にお召しいただいた時に、”何気ないけど華がある”その感覚を御実感いただけるのではないのかなあと感じています。
写真映えもしますし、シックな色でもお顔映りが良いのです。

 

中央の帯は、白地の袋帯(菊華菱文)です。
御買上いただいた皆様からは必ずお褒めのお言葉を頂戴する弊店のロングベストセラー。
見た目の重厚感とは違い、とても軽くしなやかなので、初めて御手にとっていただくお客様からは夏用の袋帯ですか?と仰る方もいらっしゃる程。
なので、お単衣にもお勧めです♪
只今、現品がございますので、是非実際にお手にとってみてくださいませ。

 

『特選』コーナーの 袋帯(菊華菱文/白地)を見る

 

一番奥は、紫の縮緬地に染めた大菊柄の小紋です。
生地の素材感では単衣ではなく袷向きの小紋ではあるのですが、、
とっても可愛い小紋なので、フライング気味にご紹介です。
羽織にもお勧め♪
それぞれ着物に合う帯締め帯揚げをコーディネートして展示しています。

 

 

お気になるお品ございましたら、メールで詳細画像をお送りいたしますので、お気軽にお申し付けくださいませ。
お近くの方は、お暑い中恐縮ですが、是非店舗まで御足をお運び下さいませ。

 

 

ご来店を心よりお待ち申し上げます。

 

(すずめ)