春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく、山ぎは少し明りて、
紫だちたる雲の細くたなびきたる。
厳しい寒さが続きますね。
吐く息の白さに、ふと枕草子の一節が浮かびます。
新春を迎え、梅の便りも待ち遠しい今
枝垂れ花の付下に松竹梅の袋帯を合わせ、春を寿ぐ組み合わせといたしました。
この付下の花がなんであるかはご覧になる方次第。
梅とも桜ともあるいは別の花にもご覧いただけることでしょう。
心象風景を描いたような朧な枝垂れ花が素敵ですね。
そして、着物のグラデーションも綺麗なのです。
裾から肩へと少しずつ淡くなる地色に呼応するように、枝垂れ花のお色も共に変化してゆく様は本当に美しい。
柔らかいタッチでありながら、見る者の心を掴んで離さない付下です。
派手ではないけれど、とっても綺麗。
そんなお着物には帯もシンプルに
白、白金、金の三色遣いのみの秀麗献上松竹梅の袋帯を合わせました。
すっきりとモダンで柔らかな佇まいの袋帯が付下によく合います。
意匠を凝らした様々な松竹梅を眺めていると幸せな気持ちにもなりますね。
帯周りは、宝尽く文様の帯揚げと、
洒落味を感じる綾竹大和木ノ葉通しの帯締めでまとめてみました。
■ 着物:付下(枝垂れ花/水縹色から青白磁へと移る景色の中で)
※お値段は、お問い合わせ下さい。
■ 帯:袋帯(秀麗献上松竹梅/象牙色地)
※お値段は、お問い合わせ下さい。
■ 帯締め: 帯締め 綾竹大和木ノ葉通し(淡紅藤色×瓶覗色)
本体価格 38,000円(税込 41,800円)
■ 帯揚げ: 帯揚げ(雪輪重ねに宝尽くし/淡薄紅藤色)
本体価格 14,000円(税込 15,400円)