名古屋帯(織り)
様々な緑の光が拡がります。
板締め絣で表現された緑の光のプリズムは美しく清々しく、香しい風や光を、空気を届けてくれるよう。
浅倉広美さんの九寸織名古屋帯「緑光」です。
お太鼓の裏から垂れ先ににあたる部分は深く青みを帯びた緑 ”深藍色” に、お太鼓から前腹にかけては、縹色や萌黄色などの様々な緑の色相が織り成す緑の光のプリズムが、清々しく綺麗ですね。
手先にかけて現れるヘリンボーンのような綾織りは、緑の濃淡でリズム感よく、それぞれ見える景色に心躍る帯なのです。
機に向かえば後は織るのみ。 多くの作家はそのように仰いますが、
ご自身のイメージを布に表現する為に、どんな糸を染め、組み合わせ、織るかという緻密な設計と共に、ある意味、余白を楽しむような遊びが更に布の魅力を高めるのです。
様々なお洒落着に。
1987年 女子美術大学芸術学部工芸科織専攻 卒業
1989年 「国展」初入選
2014年 駒ヶ根シルクミュージアム「現代手織物クラフト公募展」入選
国画会準会員
■ 浅倉広美 九寸織名古屋帯(緑光)
●品切れ