名古屋帯(織り)
勝山健史として作品を発表し、令和6年に15周年をお迎えになる勝山健史さん。
おめでとうございます。
こちらのシュテーデルの聖母の柄も、長く織り続けてらっしゃる柄だそう。
夏帯のオーダーを思い立ち、いくつか拝見した中で一目惚れしたのは、まずこの帯生地でした。
繊細な細い糸で籠目のように現われた文様のなんと美しいこと。
夏生地の織りは特に偶然という魔法がかかっていることが多く、この生地も狙って織れるものではないのです。
選んだ柄は、「シュテーデルの聖母」。
薄鼠色の繊細な帯地に、弊店らしい摺りはがしのような味わいになるように、とお願いをし、華やかなホワイトグレイの箔で織り上げてくださいました。
時には白く、時にはグレイに煌めく文様の美しさ。
驚くほどに軽く、薄い帯地にも感動していただけることでしょう。
紬にも垂れものにも。
■ 勝山健史 九寸織名古屋帯(シュテーデルの聖母)
- 蚕品種:あけぼの
- 経糸: 生引き 生糸
- 緯糸: 塩蔵 生糸
- 仕上げ: 湯洗 水洗 砧
●品切れ