着物で出かける機会が増えると、がぜん気 になりだすのが「はおりもの」。

 

塵除けや帯の汚れ防止といった機能性に加え、

単衣や盛夏の季節に於いては、はおりものからお着物がうっすらと透けて見える姿がとても綺麗。

着姿にニュアンスが生まれ、涼やかさを演出します。

 

暑い時期に更に重ねて暑くならないの、とお尋ねいただくこともございますが、そこは絹ですもの。

涼しく通気性もあるシルクの美しい艶を重ね、心も高まります。

 

今回のコーディネートは、

「美しいキモノ 2023年夏号」の『夏のはおりもの』特集 p.149 でご紹介した一揃えでございます。

 

はおりもの特集ですから、主役ははおりもの。

今年、”えり新オリジナル 塵よけ兼雨コート「小市松重ね（薄もの向け）」”が新たにラインナップに加わりました。

 

本品は、ご好評の”えり新オリジナル 塵よけ兼雨コート「小市松重ね」”の薄もの用。

夏・単衣着向けに、透け感としゃり感をお楽しみいただけるコートとして勝山織物さんに織り出していただきました。

 

今回は、白緑色の小市松重ね（薄もの向け）をふわりと羽織としてまとい、

お着物は、白たか御召（白鷹御召）の淡藤色、

帯は生絹、浅倉広美さんの九寸名古屋帯「フランボワーズ」、

帯締めは、夏の綾竹遠州組、羽織紐も夏・単衣向けの細ゆるぎ、

帯揚げは、絽縮緬、

でまとめた単衣着の組み合わせです。

 

浅倉さんのフランボワーズの透明感溢れる綺麗色の帯に寄り添い、

更に引き立てるように、

羽織も着物も、全てが透明感ある綺麗色でまとめた組み合わせです。

 

単衣の季節も長くなりましたね。

4月や10月、11月と、白たか御召は大活躍いたします。

 

重ねた時の繊細さが美しい薄はおりもの。

ご着用の季節も長く、単衣時期にもどうぞおはおりくださいませ。