名古屋帯(染め・刺繍)
夏物一覧
陽光を受け青々と輝く柳の新緑に燕が飛ぶ風景。
古より季節を尊ぶ私達の琴線に触れ、多くの絵画でも描かれた景色ですね。
ここ姫路城のお堀に垂れる柳の新緑もとても美しく、弊店でも「柳に燕」を題材にした作品を多くご紹介してまいりました。
この度は、大村幸太郎さんに染めていただいた「柳に燕」をご紹介いたします。
弊店がオーダーいたしましたのは、メロウグリーン。
爽やかな若芽色の地に、楽しそうに羽ばたく燕たち。
そして、青々とした柳のなんて見事なことでしょう。
風に揺れ、はらはらと舞う柳の様が目に浮かぶようですね。
爽やかな風の薫りや明るい陽射しを感じませんか。
今拝見している景色以外の情景も心一杯に拡がるような、そんな素敵な染名古屋帯です。
帯地は薄手の紬地です。
帯芯を入れお仕立ていたしますと透け感を殆ど感じません。
4月後半からお締め下さい。
日本工芸会準会員
1976年 滋賀県に生まれる
1997年 嵯峨美術短期大学環境デザイン科卒 木原明氏、吉田喜八郎氏に師事
2004年 父、大村禎一のもとで製作活動開始
2006年より伝統工芸展に出展を重ね
2007年 第36回日本伝統工芸近畿展 友禅訪問着「予感の声」新人奨励賞
2019年 第53回日本伝統工芸展 友禅訪問着「魚群紋」文部科学大臣賞