年が明け、1月と2月は梅の季節。
また、お慶びのお席にも梅の着物は相応しく、晴れる柄ゆきですね。
大きな白の梅のみが描かれたとても素敵な梅の付下に
同系の帯、帯締め、帯揚げを合わせたイエロー尽くし。
暖かな太陽の色「イエロー」をテーマにまとめたコーディネートをお届けいたします。
白い梅がとても素敵なこのお着物。
横向き、満開、つぼみ等、それぞれのうめのタッチがまたなんて可愛く、素敵なこと。
こちらは、うたし友禅と呼ばれる友禅技法で、
本来は防染の役目である糊を、例えれば書をたしなめるように熟練の職人さんが糊の厚みを調整しながら生地に描いてゆく、長年の経験や絵心が活きたお着物なのです。
こんなに可愛く梅を描いて下さる職人さん、擦れ具合のタッチの枯れた味付けも絶妙で、センス抜群ですよね。
馥郁とした生地の表情も縮緬ならではの心地良さがございます。
地の芥子色も一色では無く、梅の中は金泥で暈かし濃淡に仕上げ、箔のような金の刺繍も施して…。
大胆にシンプルに梅を描きつつ、工夫を凝らした作品なのです。
この度は、明るく冴えたイエロー”黄蘗色”の織名古屋帯を合わせました。
帯地全体はフラットな梨地と吹雪柄とに市松模様を織り上げて、お太鼓と前腹には波取りの唐草文が。
銀の煌めきも控えめですから、紬にも合わせていただけそうですね。
そんな、着物や着装シーンを選ばない古典柄を今様の色、綺麗めイエローで織り上げた作品なのです。
白い梅が引き立ちますね。
共にニュアンスの違うイエローの着物と帯、互いに寄り添い、引き立て合います。
帯締め、帯揚げもイエローベースでまとめて。
厳寒、一番に咲く梅は生命力の象徴です。
冬の季節に限らず、お祝いのお席にも是非お召し下さい。
本作品(着物)は、「美しいキモノ 2020年冬号」にて田中麗奈さんにご着装いただきました。
現在は撮影用の仮仕立てに付き、お客様の御寸法に合わせ本仕立ていたします。
■ 着物:付下(梅、薫る)
★「美しいキモノ 2020年冬号」p.95、田中麗奈さんご着装。
●品切れ
※お誂えご相談ください。
■ 帯: 九寸織名古屋帯(市松波唐花)
本体価格 120,000円(税込 132,000円)
※反物価格
■ 帯締め:畝打組(金散らし/白×鳥の子色)
●品切れ
■ 帯揚げ:菱格子小花(淡黄蘗色)
●品切れ