年末年始はお呼ばれの機会も多く、M様もまたしかり。
普段は紬ですが、ここぞの時には柔らか物をお召しになるM様、この度は、紅型の訪問着で出かけよう、と思ったものの、さて? と困ったのが帯合わせだったようです。
沢山の着物、帯、そして小物もお持ちのM様ですから、弊店にわざわざご相談にいらっしゃるということは、つまり「普通に、礼装用の袋帯を合わせる組み合わせはしたくない!」という事だと、私は理解いたしました。(^_^)
そこで、どうしましょうねと二人で顔をつきあわせ、御手持ちの帯も含めあれこれ検討した結果、紅型の帯で参りましょう、となったのです。
つい先日も以前お求めいただいた福良雀の紅型を締めてくださったばかりですから、うーんまた福良雀、と一瞬考えたものの、、だって可愛いですもの(*^_^*)。 というわけで、紅型on紅型の出来上がりです♪
色合いもテイストもぴったり、素敵なコーディネートになりました。
さて、訪問着に染め帯なんて、と仰る方もいらっしゃるかもしれませんが、名古屋帯であっても、格の高いお品やテイストを合わせていただければ、充分着物とのバランスも取れ、素敵なコーディネートが出来ますから、あまりとらわれずに組み合わせをお楽しみいただければと存じます。
最初の4枚とこちらの3枚は別の日のお写真なのですが、コート姿は、一転可愛いですよね。
夜間はぐっと冷え込みますから、防寒対策は欠かせません。
お義母様から譲られたビロードのコートは今にはない大胆な文様と色がお気に入りの一枚だそう。
ふわふわの衿巻をして、あざらしの子供みたいなお帽子が、とってもキュートでしょう?♪
上等の訪問着にこの衿巻とおぼうしを合わせ、それが様になっているM様のこのセンス、おいそれと真似出来るものではございません!
「一目惚れした着物を買ったから、また着てくるね」と伺っておりました、これが、そのウワサの暈かしの紅型訪問着。本当に、とってもステキです!
他店で買った着物を持って来られて、「いただくならえり新さんと思ってるんだけど、、」と申し訳なさそうに仰っていただくM様、そんなお気遣いは無用ですのに、M様はとてもお優しい方なのです。
私共は、そのお言葉だけで充分有り難いと思っております。m(_ _)m