さあ、何はともあれ、どうぞ、写真をご覧になってくださいませ。
とても可愛いでしょう!
十三詣りとは、数え年十三歳に成長したお子様が、元服、つまり成人の儀礼として、これから先の万物の福徳と英知を授かるために、虚空蔵菩薩に参詣する行事をいうのですが、こちら関西では、京都嵐山の法輪寺詣でが有名で、M様も、法輪寺にお詣りなさいました。
M様、おめでとうございました!
幸い、お天気にも恵まれ、にっこりピースサインの初々しいKちゃん、スタジオ写真では、ぐっと大人っぽく、しとやかさがのぞきますね。日本舞踊をなさってらっしゃるから、着物のポージングもお手のもの、さすがです。
さて、御召しもののご披露ですが、お着物は黒地の小紋です。
水色、黄色、赤、紫と色鮮やかな葵とパステルトーンの雁木柄が互いを引き立てつつ、黒地に映えてとても綺麗な小紋なのです。
お振袖にも適うような豪華さと晴れやかさ、充分ございますでしょう?
絵羽のお着物を脇に追いやり、見事M様のおめがねにかないました。
帯は、鮮やかな黄のお色をお気に入っていただき、別裏を張って袋帯仕立てにしたものです。
この鮮やかな黄色のように、この年代だから堪能出来るお色、柄というものがございますね。
是非、皆様にはあまりお地味にならずに、その時に楽しめるお色を選んでいただきたいなと存じます。
帯締めは、オーダーでお誂えいただいた紅、白、金の三色の紐、バッグは黒のエナメルで、先にお求めいただいたお品ですが、このお着物にぴったり。
お好みのお品ですから、テイストは同じ。後先こうして素敵に合わせていただけますね。
一番最後にお選びいただきましたのは、実は帯揚げ、なのです。
大人の着付けと違い、十三詣りは帯揚げが大きなウェートを占めます。
どの色を合わせると一番映えるだろう、、無難な赤?補色の紫?絞りの白地?
あれこれ検討した結果、そうして巡り合ったのは、この鮮やかな水色の帯揚げでした。
金の刺繍が入った何とも美しい水色の帯揚げ。
この帯揚げを合わせ、それに合う伊達衿をチョイスし、この度のコーディネートは完成です!
御髪のかんざしにもご注目くださいね。
このかんざしは、京都の工房へオーダーなさったそうで、つまみ細工の見事なお品でした。
赤のお着物に挿してらっしゃるかんざしは、黒地のお着物に合わせた襦袢の残り布で発注なさったそう。襦袢の残り布はなかなか使い道が無いものなのですが、こうして作れるのですね、とってもすてき。
こうしてご無事に、心を尽くしてお詣り出来る事への感謝の気持ちで一杯だと、M様は仰います。
ご逝去されたご実家のお父様も、喜んでらっしゃることでしょう。
ご成長を続けるKちゃんのお着物姿、次回のご披露が楽しみですね。
ちなみに、法輪寺では、美しいキモノ様が取材にいらしていたそうで、来年、Kちゃんも掲載されることと思います。皆様、見て下さいね!