2003年にご成人を迎えられた、当店のお客様、M様のお写真です。

お着物好きのお母様は、お嬢様が中学生の頃に、当店のこの黒地の振袖に一目惚れをし、お買い求めになられ、お召しになる日を楽しみにお待ちでした。

昨年、振袖に合わせ、帯から小物一式、誂えて頂きました。髪飾りは、生花です。着付けは、この日の為に着付けを習った、お母様の手によるものです。

左の写真では、とても自然な笑顔で、またちらりと覗く赤い長襦袢もキュートですね。伊達衿の水色が効かせ色です。帯地が水色地なので、合わせました。

全体の写真で、コーディネートをご覧下さい。

黒地に金の雲取り模様、赤い牡丹の花に刺繍を施した、華やかな柄ですが、効果的な白場が、上品なものにまとめています。

帯は、金地に水色の袋帯、帯揚げは総絞りの白地に赤い花柄、赤い平の帯締めを結んで、全体のバランスで「赤」と「白」を考えた組合せです。

赤って、やはり若いときしかしっくり着られない色ですもの、お嬢様らしいコーディネートは、えり新の基本とするところです。