付下に染めの名古屋帯…?
違和感を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、ライトフォーマルシーンでは、柔軟にご対応いただいてもよろしいかもしれません。
要は、それで綺麗かどうか。
上手くコーディネートされ、お召しになる方を引き立てるものであれば、お洒落としてOKなのではないでしょうか。
このスタイルの成功の秘訣は、まずは染帯のクオリティ。
付下や訪問着に適う上質さ、重厚さが備わった帯でなければ、お着物を受け止めるには力不足となってしまいますね。
この度は、軽めの飛び柄の付下に黒地の刺繍の染帯を組み合わせ、ご紹介いたしました。
小紋感覚に近しい小付けの飛び柄ですから、すらりと腑に落ちますでしょうか。
こちらの付下、一つ一つの柄は小さいけれど、友禅のクオリティが高いので、それぞれの柄は遠目も効き、存在感は流石です。
丁寧に描かれたお着物はどなたがご覧になっても綺麗。のっぺりしていませんね。趣が違うのです。
帯は黒地に狂言丸をたっぷりとした刺繍で仕上げた染帯です。
やや地厚でしっとりとした質感のこの帯は、上質な染めや刺繍を施す時に使う特別な駒無地を黒に染め上げたもの。黒の発色も自ずと違ってまいりますから、より、狂言丸の刺繍が映えますね。逸品帯でございます。
柄が繋がるような、金銀を沢山あしらう目立つ華やかさでなく、さりげなく礼を尽くしたいお席に向く付下に、狂言丸の刺繍が見事な名古屋帯を合わせ、軽やかな礼装着スタイルとしてご紹介いたしました。
■ 着物: 付下(吹き寄せ折枝/クリーム地)
本体価格 330,000円(税込 363,000円)
■帯:刺繍染名古屋帯(狂言の丸)
●品切れ
■ 帯締め:笹波組(深紫×淡黄蘗×空色)
●品切れ
■ 帯揚げ:山暈し(青白磁色×薄香)
●品切れ